【PHOTO BOOK】TRIP 02

今作のテーマは「暮らす部屋、生きる街」

 

2020年、暗雲に包まれるコロナ禍で
複雑に入り乱れる胸中を
安らかに穏やかに解してくれたのは
今暮らしている部屋と生きている街だった。
「部屋」は今の私を
これまで養い育ててくれた何かを
目に見えるかたちにした結晶であり
それらが集まる空間。
つまり私自身。
2020年だからこそ、発見できた光である。

突発的で単独的なものではなく、
これまでの全ての流れ、
その積み重ねがあってはじめて
生まれるべくして生まれた作品だ。

 

『TRIP』

"旅・幻覚・刺激・失敗・非現実"
"TRIP"は「日常から少し離れた部分いつもとは違う何か」
をイメージさせる言葉。

私たちが生きている日常
ただのありふれた日々
流れゆく時のなかで発見された
"あたりまえ"に側に在る
モノ・風景・感情。

もしかするとそんな"あたりまえ"なんて
本当はないのではないかと
疑い始めた途端に世界の見え方は
あっという間に一変してしまった。
ただの日常の中に"TRIP"は
いつでも潜んでいる気がしてくる。

"TRIP"は私自身の未来への記録、
ライフワーク的一作。

・B5

・100ページ