【PHOTO BOOK】TRIP 00

本作の顔を飾るのはアメリカン、しかめ面のマダム。

鮮やかな衣服で身を飾り、道ばたで突然立ち止まり

サンドイッチを口に運ぶ姿は、

何にもとらわれることなく自由そのもの。

たまたま窓の外に目をやると真正面で

このシーンをキャッチしたものだから、

その奇跡的な出会いに シャッターを切るほかなかった。

まさに旅の果てで得た刺激的経験。

時にはつまずきもあるけれども、

日常の中に潜む幻覚的、偶発的瞬間を撮りおさえ、

後に見返しては記憶が吹き返しまた新たな発見を得る。

そんな瞬間に対する愛おしさを

ふんだんに詰め込んだ写真集。

 

 ・B5

・90ページ

 

 

 

 

『TRIP』

"旅・幻覚・刺激・失敗・非現実"
"TRIP"は「日常から少し離れた部分いつもとは違う何か」
をイメージさせる言葉。

私たちが生きている日常
ただのありふれた日々
流れゆく時のなかで発見された
"あたりまえ"に側に在る
モノ・風景・感情。

もしかするとそんな"あたりまえ"なんて
本当はないのではないかと
疑い始めた途端に世界の見え方は
あっという間に一変してしまった。
ただの日常の中に"TRIP"は
いつでも潜んでいる気がしてくる。

"TRIP"は私自身の未来への記録、
ライフワーク的一作。